2020.03.03 ダイキン工業 最高品〝湿〟の空気提供、エアコン「うるさらX/mini」好評
「うるさらX」
ダイキン工業は、省エネ・快適・清潔性はもとより、同社独自の湿度コントロール技術による最高品〝湿〟の空気を提供するルームエアコン「うるさらX(エックス)」「うるさらmini(ミニ)」の提案に力を入れる。
高度な湿度コントロール技術を核に、昨年末に立ち上げた同社空調商品の新シリーズ「うるるとさららシリーズ」4商品のうち、ルームエアコンの主力商品として「うるさらX」を開発。
また、個室(寝室・子ども部屋)空間の快適性を高める付加価値モデルとして「うるさらmini」を加え、エアコン商戦をけん引していく。
「うるさらX」「うるさらmini」は、昨年11-12月にかけて順次発売を始めた。同社は1999年10月に無給水加湿ができる世界唯一のルームエアコンとして「うるるとさらら」を発売し、累計300万台以上を販売。20周年を機に、同機のコンセプトを除加湿空気清浄機や業務用空調にまで広げて、新シリーズを立ち上げた。
「うるさらX」では、「水内部クリーン」を搭載し、室内機の清潔性を徹底強化した。エアコン暖房の浸透でエアコンの年間利用が進み、稼働時間が長くなる中、ユーザーからはますますエアコン内部の清潔性への関心が高まっている。
特に湿度が低い冬場では、暖房運転によって内部の汚れが蓄積するが、水を発生できず洗浄は困難だ。
この問題を「無給水加湿技術」の応用で解決。室外から取り込んだ水分を利用して、冬でも最大1リットルの結露水を発生させ、ほこりを洗い流す「水内部クリーン」機能を搭載した。
水内部クリーンに加え、ストリーマ照射、送風、加熱乾燥により室内機内部のカビの成長を抑制するなど徹底して清潔性を高めた。
また、室内機の2枚のフラップに気流を沿わせるダブルコアンダ効果で広範囲に気流を吹き出し、大風量で部屋を暖めるスピードを維持しながら、体が感じる風速を7割抑える柔らかい気流制御も実現した。
同社によると、エアコン購入者が魅力に感じる機能として、内部にカビが発生せず清潔な風が出る、自動で洗浄するなど、内部の清潔性に対する関心が高いという。
「うるさらX」の無給水加湿技術を応用した業界初の「水内部クリーン」による年間を通した清潔性が評価されているようだ。
また、省エネルギーセンターが主催する19年度の省エネ大賞製品・ビジネスモデル部門で、「うるさらX」をはじめA、DXシリーズが「省エネ住宅対応型ルームエアコン」として省エネセンター会長賞も受賞した。
独自開発の圧縮機(スイング圧縮機)とインバータ技術(ワイドレンジ磁束制御)の組み合わせで、省エネ住宅のような外気温の影響を受けにくい低負荷の環境でも、高効率な運転が可能な点が評価された。
体感温度を下げるさらら除湿や、不快な風を感じにくくして体感温度を上げる新気流制御技術で、夏場・冬場の快適性を高めたことも評価された。
一方、寝室や子ども部屋などリビング以外の設置を想定した中級モデルとして、新たにラインアップした戦略モデル「うるさらmini」は、個室向けエアコン普及に向けた付加価値モデルとして店頭での単価アップ商材として好評だ。寝室ほど加湿が重要なことから、うるる加湿搭載が大きな訴求ポイントとなる。
同社では「うるさらX」「うるさらmini」ともに、ルームエアコンの主要商材として、今後の商戦でもしっかり特徴を訴求し、さらなるシェア向上につなげていく。