2023.10.25 住友化学が社内向け生成AI 生産性向上や新規事業目指す

 住友化学は、生成AIを活用した同社版「Chat GPT」として、「Chat SCC」を開発し、約6500人の全従業員を対象に運用を始めた。足元では生産性の飛躍的向上を実現するとともに、将来的には同社独自データの有効活用による既存事業の競争力確保、さらに新規ビジネスモデルの創出へつなげる。

 入力情報が外部に漏れないセキュアな環境を持つことで、同社独自情報を取り扱うことができる。一般的なオフィス業務(文書作成、校正、プログラムソースコード生成など)で利用できることに加えて、技術アイデアの創出や研究・製造データの分析に活用することも可能となる。

 事前検証では、典型的な約200の業務パターンをテストし、最大で50%以上の効率化を確認。本格運用開始後は、導入効果を最大限発揮させるため、利用頻度の高い指示や質問のプロンプト集、業務シーンで有効な指示文書作成テクニック、順守すべき禁止・注意事項の規則、初心者向け教育動画などを従業員へ広く公開し、利用拡大を促進している。

 (後日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)