2020.03.17 【ルームエアコン特集】新型コロナの影響不透明 早期提案が重要に

今年は特にルームエアコンの早期販売が重要となっている

 ルームエアコン商戦は、キャッシュレス5%還元が6月末に終了することから、需要のピークが前倒しになる可能性が高く、例年になく早期提案が重要だ。ただ、商品供給面などで新型コロナウイルスの影響が懸念される。

 ルームエアコン商戦は、キャッシュレス5%還元が6月末に終了することから、需要のピークが前倒しになる可能性が高く、例年になく早期提案が重要となっている。

 ただ、新型コロナウイルスの影響で商戦ピークに向けた商品供給が不透明な状況もある。早い段階で見込み客への需要刈り取りが求められそうだ。

 ルームエアコンは今期、消費税増税後の反動や暖冬傾向が続き、下期は前年を割り込んで推移している。

 ただ今年は、オリンピック関連の特需が今のところ考えられる一方、キャッシュレス5%還元が6月末に終了するため、駆け込み需要の発生が予測され、前倒しでのエアコン提案がより重要となっている。

 年明け以降は、新型コロナウイルスのパンデミックの影響が今後の商戦にどう影響を及ぼすか見通せないなど、新たなマイナス要因も加わった。

 このパンデミックの影響は広範囲に及び、販売店の来店客数減少はもとより、モノづくりの面におけるサプライチェーンの問題も出てきて、予断を許さない状況だ。

 ルームエアコンの普及モデルでは、中国で生産し輸入する商品が多く、国内生産するルームエアコンにおいても部品供給の面で影響が出ると見られる。

 今のところ3月は商品供給の面で問題はないとするメーカーもあるが、その先となると、どう影響が出るか見通せないようだ。

 中国においても、感染の発生が安定化しはじめ、工場稼働再開を図る動きもあることから、今後の状況を注視する必要がある。

 新型コロナの影響を除くと、今年のエアコン商戦には追い風が吹く。既に中期予報で今年は暑い夏の予想が出ている。駆け込み需要も予想され、商戦の一つのヤマが5-6月になりそうで、早期提案がいつになく重要だ。

【ルームエアコン特集】記事一覧

●新型コロナの影響不透明 早期提案が重要に
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