2020.03.17 【ルームエアコン特集】三菱電機「霧ヶ峰」FZシリーズ 人工衛星の技術で温度分布キメ細かく把握
「霧ヶ峰」FZシリーズ
三菱電機は、人工衛星に搭載された赤外線センサー技術で気流制御を行う「霧ヶ峰」FZシリーズで、快適な空調を訴求する。
FZシリーズは、陸域観測技術衛星2号「だいち2号」にも搭載され、森林火災や火山活動、ヒートアイランド現象の観測に使用されている赤外線センサーの技術を活用。「サーマルダイオード赤外線センサー」を開発し、「ムーブアイmirA.I.+」としてFZシリーズに実装している。
ムーブアイmirA.I.+で部屋の中の温度分布がキメ細かく把握できるようになったため、温風や冷風の目標への到達度を判定し、家具や間取りなどで気流が遮られている状況を検知できる。
目標に気流が届いていないことを検知すると、AI(人工知能)がリモコン操作ではできないような細かさで風向きを上下左右に微調整し、気流の到達度の検証を繰り返して目標に気流を届けるための最適な気流を探る。最適な気流が見つかるとそれを学習し、以降は学習結果に基づく最適な運転を行う。
高性能なムーブアイmirA.I.+を生かし、リモコンには「A.I.自動」ボタンを設置。このボタンを押すだけでAIが住宅性能を分析し、外気温の変化や一人一人の体感温度などを先読みして運転をコントロールする。
夏でも冬でも一定の快適さを維持できる機能だ。独自の二つのプロペラファンが気流制御で二つの温度帯をつくり出せるため、2人同時に快適にできるのも特徴だ。
エアコン本体には無線LANを標準搭載している。
専用アプリ「霧ヶ峰REMOTE」を使って外出先から遠隔操作できるほか、高精度化した赤外線センサーを生かして部屋の状況を熱画像で確認できるようにした業界初の「サーモでみまもり」も搭載。
子どもや高齢者、ペットなどがいる部屋の状況を外出先から熱画像で確認できるため、見守り機能としても活用できる。
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