2023.12.07 IT人材にアジアで活躍する場を アイエスエフネットがシンガポールに新会社

シンガポールの新会社設立に関する記者会見に臨むアイエスエフネットの渡邉代表取締役(手前)ら=同社提供

 ITインフラ事業を手掛けるアイエスエフネット(東京都港区)は7日、アジア地域でITインフラを支えるエンジニアの紹介事業を拡大するため、シンガポールに新会社を設立したと発表した。IT水準が高いデジタル先進国の同国を拠点に、現地の人材だけでなく、日本や韓国の優秀なエンジニアにも活躍の場を提供。グローバルスタンダード(国際標準)のスキルを身に付ける育成の機会も用意する。

 設立した新会社「GLOBAL ISF」の資本金は500万円。営業を開始した同日、現地で開所式を開いた。

 同国では、IT人材が不足する問題が深刻化。中でも、「クラウド」「ネットワーク」「セキュリティー」という三つの分野を担う人材を求める日系企業などが増えている。

 新会社はこうしたニーズを踏まえ、日本語と英語ができるバイリンガルのエンジニアらを採用し、日本と韓国のプロジェクトなどで活躍する機会を提供。採用人数を2030年までに150人規模に増やす目標も掲げた。

 現地とオンラインで同日午前に開いた記者会見で、アイエスエフネットの渡邉幸義代表取締役は「シンガポールとアジアでのITインフラエンジニアのサービス提供にも力を入れ、最適な人材と顧客のニーズをマッチングさせる人材紹介事業を展開したい」と意欲を示した。同社はシンガポールを起点とする人材関連事業に約20億円を投じ、新会社の売上高として30年までに約30億円の達成を目指す。

(後日、電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)