2023.12.19 NTTデータグループら3社、データセンターで新会社 生成AI需要の拡大に応える

 NTTデータグループとNTTグローバルデータセンター、東京電力パワーグリッドは19日、データセンターの共同開発と運用を目的とした新会社の設立に向けて合意したと発表した。2023年度中に特別目的会社(SPC)を設立し、26年度下期に千葉県の印西白井エリアにデータセンターを開設することを目指す。

 NTTグローバルデータセンターと東京電力パワーグリッドの2社間で結んだ出資者間の合意書を踏まえて、資本比率50対50で今回の事業推進を目的としたSPCを設立する。

 用地は、印西白井エリアで取得。第1弾として、電力容量が50MWというIT機器向けデータセンターを開発する。今後も首都圏を中心に、順次データセンターの開発と運用について共同で検討していく。

 データセンターの共同開発に向けた新会社を立ち上げる背景には、生成AI(人工知能)の活用進展などに伴ってデータの需要が増大する動きがある。データセンターの役割も一段と増す方向にある中、NTTグローバルデータセンターと東京電力パワーグリッドは、強みを生かしてこうしたニーズに応える。

 社会のデジタル化に加えて、温室効果ガス排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」に貢献するという観点からも、先進的なデータセンターを実現したい考えだ。