テレビ大阪の品田卓社長は24日の社長会見で、建設中だった新社屋が2023年12月竣工し、今年5月に運用開始すると語った。82年3月に現在社屋で開局以来、初の新社屋になる。新社屋は大阪市中央区大手前の現在地に隣接する日本経済新聞大阪本社旧社屋の跡地。21年8月の着工。

　品田社長は会見で、「新社屋は地域の賑わい創出にこだわりたい」と語り、地域の発展に貢献したい、と抱負を語った。新社屋は大阪城や大川(旧淀川)に近く、上層階はヒルトンホテルが入るため大阪観光の起点ともいえる場所にある。それだけに「大阪・関西を強くし、関西を盛り上げる拠点にしたい」(同社長)考え。

　新社屋はマスターシステムや経理システムを刷新、IPシステムを導入して放送と配信を強化している。

　番組編成では4月クールから女性を意識して、女性の視聴者獲得をめざす。品田社長によると、同局が属するTXN系列の視聴者は男性や高齢者層が多いため、女性層には大きな伸びしろがあるという。

　女性層を増やす意味からも4月に大阪市内で美容と健康のイベント「KANSAI Beauty EXPO」を同局主催で開催することになっている。

　7月クールでは「祭り」をテーマに盛り上げる。「天神祭」、「岸和田だんじり祭」大阪城での「YATAIフェス」など、夏から秋にかけ大阪で人気の祭りに重点を置いた番組制作を計画しているという。

　(詳細は26日付電波新聞地域面／電波新聞デジタルに掲載予定)