2024.01.30 【HVAC&R特集】ダイキン工業 ビル用マルチエアコンなど 省エネ性やIoT活用など新製品・サービス展示

ビル用マルチエアコン新製品「VRV 7」シリーズ(室外ユニット)

 ダイキン工業は「変化の時代、ダイキンと共に、その先を。~NEXT WITH DAIKIN~」をコンセプトに、住宅やビル、産業用など空間ごとにゾーニングし、省エネ性を高めた新商品の実演展示やIoTを駆使したサービスなど、環境問題や社会課題解決に対応した最新商品・ソリューションサービスを紹介する。

 「HVAC&R JAPAN」では最大となる100小間の展示ブースを構える。

 最新機器では、市場でトップシェアのビル用マルチエアコン新製品「VRV 7」シリーズを発表した(2024年11月から順次発売)。フロン排出抑制法による低GWP化に対応しHFC-32(R32)を採用したほか、業界トップクラスの省エネ性など、七つの観点(省エネ性/環境性/快適性/安心設計/省施工/機器間連携/空気質の見える化)を強化して社会課題の解決に貢献する。

 VRV 7シリーズでは、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)に最適な高COPシリーズ(8~36馬力)、ハイグレードのXシリーズ(8~48馬力)、高効率機のAシリーズ(8~54馬力)をそろえる。

 省エネ性では、R32に適したマイクロチャンネル熱交換器と圧縮機を開発。従来機と比べAPFとCOPは約5%向上している。

 環境性では、低GWP冷媒R32採用による現地冷媒配管の細径化実現と、熱交換器刷新により冷媒充填(じゅうてん)量を10%以上低減、R410A機と比べ地球温暖化への影響は約71%削減する。

 また、快適性では、万一の冷媒漏えい拡大を防止する「マルチ冷媒制御ユニット」が、室内ユニットごとの熱負荷に応じて冷媒温度も変化させ快適性を高め、さらに消費電力量も同ユニットがない時と比べ約7%削減する。