2024.01.30 【HVAC&R特集】不二工機 冷媒制御用電子リニア制御弁など 6年ぶりグループ3社で出展

PAM形電子リニア制御弁

PDM形電子リニア制御弁PDM形電子リニア制御弁

 「HVAC&R JAPAN」に6年ぶりに出展する不二工機は、業務用エアコンの冷媒制御に使われる電子リニア制御弁を中心に製品を訴求する。

 低GWP(地球温暖化係数)や冷媒転換を支える部品・技術として提案するとともに、冷凍・冷蔵機器の総合商社である東和産業と、熱交換器を製造するマキシス工業のグループ3社による共同出展で、総合力もアピールしていく。

 フロン類使用製品の低GWP化やノンフロン化を進めることを目指した指定製品制度の下、ビル用マルチエアコン(VRF)などで2025年度における環境影響度の目標値が示されている。目標達成のためには、ルームエアコンで採用されている低GWP化した冷媒「R32」の一般化が業務用途でも必要とされる。その際、同時に求められるのが、冷媒流量を高精度に制御するバルブだ。

 不二工機は、4相パルスモーターによる冷媒流量制御バルブ「PAM形電子リニア制御弁」や、大型チラー用制御弁「PDM形電子リニア制御弁」などを製品化し、新冷媒の緻密な制御を実現している。既に多くの採用実績を持っており、こうした高い品質や信頼性をブースでPRする。

 さらに、国内に出荷されるエコキュートの8割程度に採用されている二酸化炭素(CO₂)対応電子リニア制御弁も提案。エコキュートにおける豊富な実績を、6年ぶりの出展を通してグループ一体となって訴求していく。

 コールドチェーン用で、ホットガスデフロストサイクルにも使用可能な溶接接続方式の「FSE形温度膨張弁」なども展示。冷凍・冷蔵、空調機器で使われる制御弁を幅広くそろえる同社の強みを、展示会では前面展開していく。