2024.02.06 【コネクター特集】小峰無線電機 SMAコネクターの拡充に注力

 小峰無線電機は、高周波同軸コネクターを主力とするコネクターメーカー。

 同社は、SMAコネクターの新製品開発や製品ラインアップ拡充に力を入れている。工具不要で簡単嵌合(かんごう)ができる「Qシリーズコネクタ」は、ワンプッシュで完全防水を実現でき、振動にも強い。レセプタクルは従来のプラグコネクターと互換性があり、用途によってプラグコネクターの選別が可能。同社は、Qシリーズコネクタの新製品として、抜去がしやすいタイプの「QLSMAコネクタ」を開発し、近く受注活動を開始する。

 「SMA.Pコネクタ」は、スナップオンタイプの簡単結合コネクター。カップリングの締め付けトルク管理を不要とし、耐振性も向上。測定器など信頼性が求められる用途で採用が広がっている。

 IP67準拠仕様の圧着式防水コネクター「ECCシリーズ」や、防水仕様IP67のBNC完全互換完全防水コネクター「BWコネクタ」の提案にも力を注ぐ。

 同社は、複数の衛星測位システムの受信が可能なマルチGNSS対応アンテナ「QZシリーズ」の高精度タイプ拡充に努めている。さらに、GNSS受信モジュールを一体化したユニット「RJシリーズ」も開発中で、2024年4月以降のエンジニアリングサンプルリリースおよび年内の量産開始を予定。

 RJシリーズは、QZSS L6信号対応の受信チップ内蔵型3周波GNSSユニット「RJCLAS-L6」およびL1S/L6信号対応の受信チップ内蔵型GNSSユニット「RJFD9-L6」があり、ともにCLAS(センチメートルオーダー測位)に対応。両製品を合わせ、24年中に月産100台前後の量産開始を目指す。