2024.02.06 【コネクター特集】各社、高付加価値品の開発に全力
コネクターメーカー各社は、エレクトロニクス技術の高度化や将来ニーズに対応した新製品・新技術開発に力を入れている。機器・装置における接続に関する技術要求が高度化する中で、各社は最先端の微細精密加工技術や高速伝送・高周波対応技術、シミュレーション技術、金型・材料技術などを駆使した高付加価値製品の開発に全力を挙げている。
アプリケーション別では、ハイエンドスマートフォンやウエアラブル端末などの高機能モバイル機器や、自動車/車載電装機器、産業機器/製造装置などをターゲットとした技術開発が活発だ。加えて、医療機器/ヘルスケア関連や、ロボット(産業用ロボット、サービスロボット)、環境/エネルギー関連、高精細画像システム、高速大容量通信インフラなどの分野へのR&Dに力が注がれる。
特に近年は、ADAS/自動運転システムやxEV向けの車載用コネクター、5G端末向けの超小型・高性能コネクターや新世代インターフェースコネクター、産業機器向けの大電流・高耐圧対応コネクター、サーバー/データセンター向け高速伝送ソリューション、次世代半導体製造装置向けなどの開発に重点が置かれている。
各社は、市場ニーズである小型・薄型・省スペース化や高信頼性、高周波・高速伝送対応、ノイズ対策、高耐圧・大電流対応、安全性向上、作業性改善などに寄与する新製品・新技術開発を加速させている。
中長期での新たな需要創出や販路拡大などを目的に、産学連携やM&A(企業の買収・合併)/アライアンス戦略にも力が注がれている。