2024.02.06 【コネクター特集】日本航空電子工業 自動車など重点市場、つなぐ技術で価値を創造

 日本航空電子工業の目指す姿は、5Gでつながる「環境にやさしいモビリティ・IoT社会」の実現に向け、〝Technology to Inspire Innovation〟のスローガンの下、つなぐ技術で価値を創造。携帯機器や自動車、産機・インフラの重点市場に対し、グローバルマーケティングと積極的な新製品開発を推進する。

 同社は、EV(電気自動車)充電用コネクターの品ぞろえを充実させている。「KW07C」シリーズは、CHAdeMO規格に準拠し、定格充電電流200Aに対応したEV充電システム用充電コネクター。定格出力が90kW級の急速充電器にも使用できる。同製品は小型軽量化とケーブルの柔らかさに重点を置いて開発され、定格電流125AのEV充電用コネクターとほぼ同等の取り扱い性を実現。ULとcUL認証に対応する。

 車載向けは、ADASやコネクテッド、EVなどの領域をターゲットに積極的な新製品開発を推進する。

 車載USB3.2対応コネクター「MA07」シリーズは、通信データ量の増大に伴う伝送速度の高速化に対応。これまで実績を築いてきたコネクター内部構造を踏襲することで、接触信頼性と堅ろう性を担保し、車載用コネクターに必要な耐環境性能も満たしている。フローティングコネクターは、高速伝送(8ギガbps+)と2点接点を両立し、自動組み立ても可能な車載対応フローティングタイプ基板対基板コネクター「MA01」シリーズを開発した。

 携帯機器向けは、5G端末関連向けや小型ウエアラブル機器向けの基板対基板コネクターの開発と拡販に力を入れている。

 同社のスマートフォン用コネクターは国内で全自動生産を行い、短期間での量産立ち上げや数量の多い中での高品質維持が評価されている。