ナノイーが花粉症対策の救世主に―。パナソニックと麻布大学獣医学部獣医学科の福山明季准教授との共同研究で、このような可能性が明らかになった。ルームエアコンなどに搭載する「ナノイー（帯電微粒子水）」で抑制したスギ花粉が、アレルギー反応の発生を抑えることを細胞レベルで確認した。

　花粉症対策に有効と考え、今後、スギ以外の花粉でも検証していく。

　同社のエアコンや空気清浄機、ドライヤーなどに搭載されているナノイー。「有害物質を抑制できるナノサイズの清潔イオン」と位置付け、反応性の高いOHラジカルが、有害物質を変性させ、花粉や菌、ウイルスなどにさまざまな効果をもたらすという。

　従来の検証でも、ナノイーは花粉に有効であることがわかっていた。スギやヒノキなどの樹木花粉と、ブタクサやススキなどの草本花粉のうち13種類で抑制検証済みで、花粉の抗原性を抑える特徴がある。今回はさらに生体に関する検証の第一歩として、免疫細胞を使ってアレルギー反応の抑制効果を検証した。

（後日、電波新聞／電波新聞デジタルで詳報します）