2020.04.17 理研がモリブデン硫化物の触媒で天然の硝酸還元酵素と類似した反応活性サイト見出す

 理化学研究所(理研)は、化学合成した酸素を含むモリブデン硫化物の触媒に、天然の硝酸還元酵素と類似した反応活性サイトがあることを見いだした。

 水質汚染物質として規制されている硝酸イオン(NO₃⁻)を無害化するための、新たな触媒開発につながると期待される。

 人口増加に伴う過度な窒素肥料の利用で、水質汚染が深刻化。特に、窒素肥料に含まれる硝酸イオンは環境に蓄積しやすく、飲料水の汚染、湖沼の富栄養化や赤潮発生...  (つづく)