2024.02.27 【複合機ソリューション特集】富士フイルムビジネスイノベーション 「Apeos」シリーズ DXのポータルに位置づけ 電子化と利活用支援
Apeos C7070
富士フイルムビジネスイノベーション(富士フイルムBI)は、新ブランド「Apeos(アペオス)」シリーズを起点に、ソリューション・サービスを拡充している。
Apeosシリーズは、フルラインアップをそろえ、特にフルカラーの高速機が堅調に推移している。
デバイステクノロジー事業本部の川崎有道事業企画管理部部長は、複合機の提供価値として「ユーザビリティー、セキュリティー、ソリューション連携、環境への取り組み」を挙げる。セキュリティーでは、厳しい米国のセキュリティー基準「NIST」の最高評価の「トリプルA」を2年連続取得している。
川崎部長は「複合機をお客さまのDXのポータルと位置づけ、情報の効率的な電子化と利活用を支援している」と話す。また、環境への取り組みでは「高い部品のリユース率である再生型機の販売促進、商品の環境への分かりやすい訴求を展開していく」と強調する。
同社は、ビジネスソリューション事業のフィロソフィーを「CHX(カストマー・ハッピー・エクスペリエンス)」と定め、顧客の成功体験を実現するソリューション・サービスを強化している。第1弾として、中堅・中小企業のITインフラ環境を支援する「IT Expert Services」を提供し、好評だ。
さらに昨年11月から第2弾として、クラウドサービス「FUJIFILM IWpro」を提供開始した。
企業はDX化を進めるものの、「紙がなくならない。システム間のやりとりに人が介在する。情報が属人化し、共有ができていない」と、依然として課題となっているのが現状だ。
「IWpro」は、ワークスペースに紙やメール、ファクスなどで受け取る業務に必要な情報や、データ化・確認・加工・出力・送信などの一連の業務を集約し、さまざまな既存システムをつなぎ、社内外のメンバーが共有する〝場〟を提供する。
「仕事とシステムの隙間を埋め、情報の取得から活用し、保管までをスムーズに進める統合環境を提供。〝仕事と仕事を人がつなぐ〟働き方から、〝人と人を情報がつなぐ〟働き方に変革し、お客さまを成功体験に導いていく」。ビジネスソリューション事業本部の岡部美智マーケティング部ソリューション企画グループ部長はこう話す。複合機と連携させることによってさらに活用の場を広げ、DX推進を支援していく。
富士フイルムBIジャパンの大森章司販売推進部販売促進室長は「特に中小企業は、リソースにも限りがあり、電子帳簿保存法やインボイスなどの法令対応も、運用面ではまだまだ課題が多い。IWproでお客さまの業務改革を支援していく」と話す。