2024.02.28 【スマートエネルギーWEEK特集】理研計器 脱炭素化社会支援へ 混合ガス組成をリアルタイム計測のRTGMSを提案

RTGMSのベースになるOHC-800

 理研計器は、脱炭素社会実現に向けたソリューションとしてリアルタイムガスモニタリングシステム(RTGMS)を提案する。これは独自のガス検知技術を組み合わせ、混合ガス組成をリアルタイムで計測するセミオーダーのシステムとなる。

 技術進化により、燃料のガス化や副生性ガスの有効活用・排出管理へのニーズが増加。制御にはガス濃度のフィードバックが必要で複数成分ガスの濃度をモニタリングする需要は拡大している。

 RTGMSの代表的な組み合わせは防爆型熱量計「OHC-800」がベース。単体のガスセンサーでは、2成分ガスの切り分けが限度だが、OHC-800はガス固有の屈折率を測定する光学センサーと、音速(密度)を測定する音速センサーを内蔵。燃料ガスの熱量や添加燃料濃度を複合的に演算。PLC(シーケンサー)を用いて成分ガスそれぞれの濃度モニタリングを可能とする。

 H₂(水素)とCO₂(二酸化炭素)を反応させてCH₄(メタン)を合成・製造するメタネーションのケースでは、屈折率や音速の結果から水素、二酸化炭素、メタンそれぞれの濃度を算出する。また、ガスの対象成分が3成分よりも多い、CO(一酸化炭素)、N₂(窒素)、CO₂、CH₄、H₂など5成分のケースでは、OHC-800に赤外線式のCOセンサーとCO₂センサーを組み合わせる。

 RTGMSは機器の組み合わせにより、アンモニア合成・分解反応、天然ガスと次世代燃料(水素・アンモニア)との混焼など広く対応が可能だ。防爆や防じん・防滴など安全・環境適応に配慮。システム構成によって導入・ランニングコストなどを抑えられるメリットもある。