2024.03.04 【コンデンサー特集】日本ケミコン ハイブリッドコン「HXKシリーズ」、高リプル電流化など実現
HXKシリーズ
日本ケミコンは、車載や産機、ICTなどの用途に最適なコンデンサーの新製品を多数ラインアップしている。
車載ECUなどの小型軽量化に貢献する導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサー(ハイブリッドコンデンサー)では、チップ形「HXKシリーズ」を開発した。
従来品の高信頼性(125度4000時間保証、耐湿性能85度85%RH2000時間保証)を維持しながら、同一サイズにおいて約1.2倍の高容量化と最大1.5倍の高リプル電流化を実現した。
同一静電容量あるいは同一リプル電流で比較した場合、従来品からの小型化や員数削減が可能であり、機器の小型化に貢献する。
カテゴリー温度範囲はマイナス55~プラス125度、定格電圧範囲は16~35V、静電容量範囲は82~1000マイクロF、製品サイズはφ6.3ミリメートル×5.8Lミリメートル~φ10.0ミリメートル×10.0Lミリメートルを用意する。
サーバー電源用途には、基板自立形アルミ電解コンデンサー「KHUシリーズ」と「LHUシリーズ」を提案する。
両シリーズは、製品高さが高い65~80ミリメートルの長L品をラインアップしており、コンデンサーの横置き設計に対応している。KHUシリーズは、105度3000時間保証品で、LHUシリーズは、105度5000時間保証品。
一方、電気二重層キャパシター「DLCAP」では、リード形品の需要が拡大している。
主な用途は、車載機器の緊急時におけるバックアップ電源であり、電動ドアロック、シフトバイワイヤー、EPS(電動パワーステアリング)、ドライブレコーダーなどに推奨する。
また、ネジ端子形とリード形製品において、バランス回路や過電圧回路などを内蔵したキャパシターモジュールを用意するほか、評価用充放電モジュールも提供するなど、機器への導入をサポートしている。