2024.03.07 テレビ市場に“新顔” イノベーターワンが本格参入、BOEに生産委託
自社ブランドでテレビ市場に本格参入する
AV機器の企画開発から広告配信サービスまで手掛けるイノベーターワン(東京都港区、久保島力社長)が、国内のテレビ市場に本格参入する。これまでインターネット接続ができるスマートテレビの開発を進め、ホテルなどの法人向けに納入をしてきたが、新たに自社ブランドでテレビを発売するメドをつけた。すでに家電量販店との交渉も進めており商戦期を目指し市場投入していく。
50V型クラスの大型テレビなど2~3モデルを市場投入する。チューナー内蔵だけでなく、チューナーレスのスマートテレビも開発している。
同社は商品企画とシステム設計、デザインを全て日本で行っている。生産はパートナー企業とともに進めているが、テレビなど表示機器の組み立て生産はBOEテクノロジーグループなどに委託する。
「Miramage(ミラメージュ)」ブランドとして展開する。既にOEM(相手先ブランドによる生産)では50V型、55V型、65V型を2023年から納入している。
日本の23年のテレビ市場は製品出荷(台数)で前年比10.1%減の437万3000台と3年連続のマイナス。厳しい状況が続く中、メーカー間の競争も激化しており、日系メーカーではパナソニック、ソニー、シャープに加え、中国テレビ大手ハイセンスグループで元東芝のTVS REGZAがしのぎを削る。海外メーカーでは韓国LGエレクトロニクスのほか、ハイセンス、中国テレビ大手のTCLも日本市場で展開する。買い替えが中心の市場で新規参入による反応が注目される。
(8日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)