2024.03.08 【SMT/SMD特集】KOA 各種チップ抵抗器をそろえる 小型化に貢献 長辺電極角形など
WK73
KOAは、機器の多機能化や高性能化に向けた各種チップ抵抗器の製品ラインアップを充実させており、高度化する市場ニーズに的確に応えている。
省人化や高効率生産などを目的としたスマート社会実現に向けて世の中は進化し、機器の多機能化、高性能化が進んでいる。これに伴い電子機器で使用される電子部品の数が増加している一方、限られた実装スペースの中で部品が高密度に実装されるため、抵抗器の発熱による熱集中が課題になる。この課題を解決するため、抵抗器の長辺側に電極を設けて放熱性を高めたチップ抵抗器が使用される。
同社の長辺電極角形チップ抵抗器「WK73 2A」は、2012サイズで定格電力1Wの高い定格電力と優れた放熱性を実現している。
従来の短辺電極チップ抵抗器の6432サイズから部品面積約87%の削減が可能となり、機器の小型化に貢献する。
同チップ抵抗器は、抵抗値範囲を20mΩ~1MΩまでの幅広い範囲をラインアップしており、電流検出用途からバランス抵抗などさまざまなアプリケーションで使用が可能である。
また、近年需要が増加している太陽光発電システムやエアコンなどのインバーター回路では、高電圧を検出するための分圧抵抗が要求される。
同社の高耐圧チップ抵抗器「HV73シリーズ」は、汎用(はんよう)チップ抵抗器の最高使用電圧と比較して2倍から15倍高い最高使用電圧を保証しており、6432サイズ品の最高使用電圧は3000V(DC)を実現している。
従来は複数個使いが必要である高電圧検出回路を少ない部品点数で実現できるため、機器の小型化、部品員数削減に貢献する。
さらに自動車などの高信頼用途向けには、高耐圧チップ抵抗器「HV73Vシリーズ」をラインアップしている。