2024.03.08 【中部産業特集】アイホン 伝票番号認証型オートロック解錠システム 再配達やCO₂削減 インターホン・オブ・ザ・イヤー 最優秀賞を受賞

Pabbit対応集合玄関機「dearis」インターホンシステム

既設のインターホンの横に取り付ける「Pabbit Lite」既設のインターホンの横に取り付ける「Pabbit Lite」

 アイホンは、宅配物についている伝票番号を認証キーとしてオートロックを解錠できる伝票番号認証型オートロック解錠システム「Pabbit」でインターホン・オブ・ザ・イヤー2023最優秀賞(システム部門)を受賞した。

 宅配量・再配達が増加し、2024年問題・脱炭素化への対応が喫緊の課題となっている。置き配の需要が拡大する一方、オートロック付きのマンションなどは、一戸建て住宅と比べて共用ボックスが埋まっていたり、設置されていなかったりといった置き配がしづらいケースもある。

 Pabbitは配送システムと連携し、配送中の荷物を持った配達員のみ解錠できる。利用時はインターホン親機に録画が残り、セキュリティーも確保。宅配の形態は住戸前のボックスや置き配バッグ、各階ごとのフロアボックスなど最適な方法を選択できる。

 Pabbitを導入すれば配送業者は再配達をせずに済み、労働環境の改善、CO₂削減につなげられる。パソコン会議や入浴中、赤ちゃんの睡眠中などで対応できない場合でも、そのまま玄関先まで荷物が届けられるため、居住者は宅配を待つ煩わしさやストレス、セキュリティーの問題から解放される。

 導入方法により2種類から選択が可能。「dearis」シリーズは、荷物の伝票番号を集合玄関機に入力して配送業者のシステムと認証を行い、照合できた場合のみオートロックを解錠する。

 集合住宅を新築・リニューアルした場合、インターホンを導入するだけで対応。新築用にdearis、既設用にらくタッチdearisシステムを取り付けるだけで別デバイスは設置が要らない。

 「Pabbit Lite」は、既築での導入を想定したオートロック解錠用端末。インターホンの交換をせずに、使用中のインターホンの横に取り付けるだけで使用できる。本体にソフトSIMを搭載しており、ネット回線工事・回線契約は不要で、機器の設置工事のみで使用できる。