2024.03.07 1台で様々な光の演出 パナソニックが次世代照明技術公開

1つの照明で様々な光の演出ができる

 パナソニックは7日、1台の照明器具で複数の対象を照らせる次世代照明の技術を公開した。光を動かしたり、文字やデザインも照射したりできる。日亜化学工業が開発したマイクロLEDと、パナソニックの照明制御技術を組み合わせた。直感的に光の制御ができるアプリも開発し、光の演出を誰でも簡単にできるようにしている。2025年以降の製品化を目指す。

 公開した技術を使うと、1台の照明器具で様々な光の演出ができるようになる。文字や矢印などのサインを照射できるほか、サインを動かすこともできる。たとえば店舗では展示物に別々の照明を当てることが簡単にできるほか、ホテルなどでは通常はダウンライトだが人が来ると動く矢印などで導く誘導灯にすることも可能だ。

 今回、日亜化学が開発した髪の毛より小さな径のマイクロLEDを約1万6000個実装した「μPLS」を採用。パナソニックの照明制御や高速信号処理技術を組み合わせることで様々な光の制御を行えるようにした。

 今後は実証実験などを進めながら2025年の商品化を目指す計画で、まずはスポットライトとして発売する方向で開発を進めていくとしている。

 (15日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)