2024.03.15 【スイッチ特集】オータックス ピアノタイプDIPスイッチ、リニューアル商品を開発

KPZシリーズ

 オータックスは、1976年創業の産業用スイッチメーカー。ディップ(DIP=デュアル・インライン・パッケージ)スイッチでは、生産能力の向上を図っており、月産1800万個を超えるトップ水準の生産量で業界をリード。「DIPスイッチのオータックス」としての評価を確立している。

 DIPスイッチの操作方式では、スライドとピアノ、ロータリーの各方式、またフルピッチ、ハーフピッチ、シングルラインタイプのSIPスイッチなど、1500品種以上の豊富な品種を誇る。

 同社はDIPスイッチについて、製品のリニューアルを積極的に進めている。

 ピアノタイプDIPスイッチでは、リニューアル商品「KPZシリーズ」を開発し、近日発売予定。特長は、金属板バネの採用で軽快なクリック感が持続、新接触構造による接触信頼性の向上、自動機生産対応設計。用途は、FA機器や産業用機械のモード設定用。

 KPZシリーズの主な仕様は、定格DC5V 10mA。接触抵抗50mΩ以下。絶縁抵抗100MΩ以上。絶縁耐圧AC300V(1分間)。電気的寿命2000回。使用温度範囲マイナス40~プラス85度。動作力0.98N以上など。

 ロータリーDIPスイッチでは、KUシリーズの後継に当たる「KZシリーズ」を20年から販売開始しており、実績を上げている。

 操作用スイッチでは、スナップインロッカースイッチ「Vシリーズ」の後継機種として、「VZシリーズ」を販売開始している。

 VZシリーズは、パネル取り付けが容易なスナップインスイッチ。接点部への塵埃(じんあい)侵入防止をOリングを採用することで実現。ON-OFF時の操作感を向上。安全規格は、cUL、VDE取得準備中。各種カスタム要求にも対応(材料色、表示方法、微小電流対応など)している。

 基本仕様は、定格は6A/10A、125VAC 6A10A 250VAC(抵抗負荷)。電気的寿命1万回。使用温度範囲マイナス20~プラス85度。