2024.03.26 【電子部品メーカー/商社 大中華圏拠点特集】欧達可電子(深圳)有限公司 オータックス R&Dセンターの役割を強める

深圳工場の外観

富田 社長富田 社長

 オータックスの中国現地法人「欧達可電子(深圳)有限公司」(深圳市)は、同社グループの複数の海外工場のHUBセンターに位置付けられ、近年はR&Dセンターとしての役割をより強めている。

 工場規模は約4万平方メートルの敷地に建屋延べ床面積約2万5000平方メートル。創業から30年近い歴史を持ち、全工程の製造、製品および金型と自動化設備の開発・製作を一貫して行う。中国国内販売の仕組みも構築している。

 「深圳工場は中国国内市場向けを中心とした製造拠点として、高度に自動化された付加価値の高い生産活動を展開している。同時に、深圳は技術センターとしての機能強化に努めている」(オータックスの富田周敬社長)。現在、深圳の技術開発部門には、製品開発と生産設備開発を合わせ、約30人の技術者が在籍する。

 深圳工場は、自動化・省力化を強力に進めている。DIPスイッチ組み立てや端子台組み立ては大半を自動機で行い、「省ロット品でも自動化できる体制をつくり上げている」(富田社長)。電源スイッチも、製品リニューアルにより自動機生産が進展。これらによって、従業員数は最盛期の約2500人から現在は約400人まで減少しているが、生産性向上を図ることで、生産量は当時の約2倍に拡大している。

 同工場は、組み立てのほか、プレスや成形などの部品加工、めっき、金型設計、自動機開発、製品設計などあらゆる機能を整備。同社グループでは、グローバル生産体制再構築として、タイ工場の生産増強を進めているが、タイへの設備移管でも深圳の技術者が技術サポートを実施している。

 同工場では、ビッグデータを活用してペーパーレスで生産工程を組める生産管理システムを自社開発した。このシステムを他工場にも展開していく。IATF16949認証も取得済み。

 同社グループの中国製造拠点は、このほか、端子台製造の無錫工場(無錫市)とアルミ加工の鶴山工場(江門市)があり、メード・イン・マーケットに対応している。