2024.04.01 ドイツにEV電池の新工場 スウェーデンのノースボルトが建設 45億ユーロ投資
独ショルツ首相(中央左)とハーベック副首相(同右)が出席したノースボルトの起工式
スウェーデンの電池メーカー、ノースボルトがドイツに車載電池の新工場を建設する。45億ユーロ(約7340億円)を投資し、2026年の操業開始を目指す。3月25日には起工式が行われ、式典にはオラフ・ショルツ首相、ロベルト・ハーベック副首相が出席するなど、ドイツ政府の力の入れ方がうかがえる。
ノースボルトが起工式を行ったのは、ドイツ北部シュレースヴィヒ・ホルシュタイン(SH)州ハイデに建設する工場。ノースボルトの創業者ピーター・カールソンCEO(最高経営責任者)らが出席して工事の開始を祝った。
ショルツ首相はあいさつで「ノースボルトの投資はドイツや欧州にとって戦略的に重要。生産する電池は将来的に100万台のEV(電気自動車)の電力需要を満たす」と語った。
カールソンCEOも「新工場建設にあたり投資家、地元、顧客、ステークホールダーなどから大きなサポートを得た」と謝辞を述べた。
新工場は26年に操業し、29年のフル生産時には年間最大60GWhの容量を見込む。雇用は3000人を計画している。
工場建設に先立ち、欧州委員会(EC)は1月、ノースボルトの新工場建設に9億ユーロを助成するというドイツの方針に対し声明を発表。新工場は環境を改善するとともに、化石燃料への依存度を減らし、二酸化炭素排出ゼロへの移行を促進するとの理由を挙げ、承認している。
(後日電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)