2024.04.03 シャープがサーキュレーター市場に参入 中高価格帯でシェア2割めざす

フクロウの羽の形状を応用したファン(左)が生む風を独自の風路設計で遠くまで静かに飛ばす

床置きでも棚置きでも使える床置きでも棚置きでも使える

新製品は大風量と静音を両立し設置場所も選ばない新製品は大風量と静音を両立し設置場所も選ばない

 シャープが国内サーキュレーター市場に本格参入する。最大30畳まで空気循環ができる大風量に加え、静音を実現したプラズマクラスター搭載のサーキュレーターを18日から発売すると3日に発表。国内市場の中高価格帯ゾーンでシェア2割を目指していく。

 新製品は、ゆっくりとした羽ばたきで羽音を抑えながら風を捉え素早く飛行するフクロウの羽の形状を応用したファンを採用。企画構想から開発まで約3年をかけ試行錯誤してたどり着いたもので、本体の風路設計とともに、新開発の羽とらせん状の前ガードを組み合わせ、やわらかい風でありながら風速と直進性のある大風量を実現した。

 静かでありながら大風量を実現したことで、吹き抜けや二間続きの部屋など30畳程度までの大空間でも使え、設置場所に合わせた運転もできる。上下140度、左右120度の自動首振りができるため、床だけでなく棚の上においても下方向に風を送れる。風量調整も10段階と細かい。イオン濃度を5万個/立方センチメートルまで高めた「プラズマクラスターNEXT」を搭載し、部屋干し時に発生しやすい生乾き臭を抑えた乾燥もできる。価格はオープンで市場想定価格は税込み2万4000円前後となる。

 国内サーキュレーター市場は専業メーカーなどを中心に製品群が充実している。価格帯も5000円から1万円前後の低価格帯から、1万5000円から2万円前後の中高価格帯まである。同社は今回2万円以上の価格帯ゾーンで製品を投入し市場に参入する。

(4日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)