2024.04.09 米マイクロチップがTSMCと提携拡大、熊本工場で40ナノ品生産へ

TSMCとの提携を拡大する(出所:マイクロチップ社)

JASMの外観JASMの外観

 半導体製造の米マイクロチップ・テクノロジーは9日、半導体の生産能力を強化するために、TSMCとの提携を拡大すると発表した。マイクロチップ社のサプライチェーン強化の一環で、TSMCが株式の過半数を保有する子会社「JASM」(熊本県菊陽町)で40ナノメートルに特化した生産を行う。

 マイクロチップ社は、JASMからのウエハー供給により、自動車やネットワークなどの関連市場で世界中の顧客に対し、サービスの提供能力がさらに強化されることを見込む。他にも生産能力を高める追加技術への投資や、ウエハー工場、ファウンドリー、組み立て、テストなどの生産工程で、パートナー企業との地理的な多様性と冗長性の確立にも取り組んでいく。

 マイクロチップ社の製造・技術担当上席副社長のマイケル・フィンリー氏は「マイクロチップの信頼性の高い供給管理がさらに高まる」とコメントした。