2024.04.15 シンガポールが万博パビリオン紹介  「Dream Sphere」

あいさつする万博政府代表のオン・エンチュアン駐日大使

シンガポールのパビリオン完成予想図シンガポールのパビリオン完成予想図

 シンガポール政府は15日、大阪市内で来年の大阪・関西万博のパビリオンデザインとコンセプトを発表した。

 シンガポールは大阪・関西万博で、自前で設計、建設する「タイプA」パビリオン採用約50カ国のうちで着工一番乗りを果たしている。完成は2024年第4四半期の予定。

 万博の政府代表、オン・エンチュアン駐日大使は「26年は日本とシンガポールが外交関係樹立で60周年を迎える。万博は壮大で複合的なプロジェクトで、シンガポールならではのストーリーと多文化が表現される。シンガポールは大阪・関西万博を支持する」とあいさつ。

 シンガポールのパビリオンは「ゆめ・つなぐ・みらい」をコンセプトに「Dream Sphere(ドリーム・スフィア)」と命名され「小さな赤い点」の円形。

 設計を担当したDPアーキテクツ社のシア・チー・ホアンCEOによると、球状は完全な円形でなく底辺はフラット。赤色は大胆で革新的な取り組みを意味するという。横幅は18.5メートル、内部は3階建て構造でもっとも高い部分は17メートル。外壁にはリサイクルアルミニウムを利用したディスクを約2万枚張り付け、神社の絵馬の絵柄も貼り付ける計画という。絵馬の数や球形の具体的な設計、構造はこれからの進行をみたうえ決めていくという。

 「全体としてリニュー、リユース、リデュース、リサイクルの4Rとサーキュラリティ(循環)を取り入れたデザイン」(同CEO)になっている。