2024.04.17 米パデュー大など、ハイウエー走行中のトラックに無線充電 テストコースで実験へ

カミンズの電動セミトラック

パデュー大学の無線充電研究チーム(左端がジョン・ハドック教授)パデュー大学の無線充電研究チーム(左端がジョン・ハドック教授)

 米パデュー大学(インディアナ州)、インディアナ州運輸省(INDOT)、トラックメーカー・カミンズによる研究チームがハイウエーを走行中の大型トラックが無線充電できるプロジェクトに取り組んでいる。通常広く行われている無線充電システムの実験はまだ研究室レベルが多いが、同大学はこのほどINDOTらと共同でハイウエーにおけるテストコースの設置作業を開始した。

 インディアナ州ウエストラファイエットのカンバーランド通りやリンドバーグロードの近くを走る国道に約400メートルの専用レーンを設け、電動トラックの下部に付着させた受信コイルがうまく作動するかどうか近日中に試験を行う。

 パデュー大学で土木工学専攻のジョン・ハドック教授によると、時速65マイル(約104キロ)で走行のセミトラック向けの充電システムを開発中という。

 実験にはカミンズのセミトラックを使い、ハイウエーを走行する速度で実際に電力が供給できるかどうか検証する。ハイウエーを走行中の車両は市街地の車よりスピードが速い。このためより高出力での充電が求められている。

 研究グループではハイウエーでの無線充電が可能になれば、電動トラックの走行が増え、結果的に温室効果ガス削減につながるとしている。 (18日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)