2024.04.19 JDI、ノートPC用有機ELディスプレーを開発 従来比3倍のピーク輝度

ピーク輝度を3倍に高めた(提供=JDI)

茂原工場(提供=JDI)茂原工場(提供=JDI)

右は14型イーリープ、左は他社従来品(提供=JDI)右は14型イーリープ、左は他社従来品(提供=JDI)

 ジャパンディスプレイ(JDI)は、次世代有機ELディスプレー(OLED)「eLEAP(イーリープ)」の技術を用い、ピーク輝度が従来に比べ3倍の14型ノートPC向けモデルを開発したと、16日に発表した。

 別途12月からスマートウォッチなどに向けた製品も量産予定。

 イーリープは既存のOLED素材である微細な穴のある薄い金属板、ファインメタルマスク(FMM)を使わず有機材料を基板に蒸着させる。

 今回開発した14型イーリープは素子がシングル構造で1600nitのピーク輝度を発揮。FMM方式の約3倍になり、屋外で快適に使える。

 一方、量産予定の製品はスマートウォッチなどの用途を見込み、茂原工場(千葉県茂原市)に第6世代、約1500×1850ミリメートルサイズのガラス基板ラインを整備。23年から試作を進めている。

 JDIはまた中国安徽省蕪湖市の蕪湖経済技術開発区と契約し、第8.7世代、2290×2620ミリメートルサイズのラインを持つ工場も新設する。 (22日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)