2024.05.07 先端技術の「縁日」子どもの心つかむ 「スシテックトーキョー」盛況
アニメのような「自動車変形ロボット ファイバリオン」(2日、東京都)
東京都が未来の都市像を示すイベント「スシテックトーキョー2024」が盛況だ。ロボットやドローンなど先端技術をわかりやすく展示、気軽に体験できる「縁日」のような趣向で訪れた子どもの心をつかんだ。
連休の谷間となる2日も日本科学未来館(東京都江東区)の会場は家族連れや中学・高校生の団体でにぎわった。広く市民が未来の技術に親しめる空間として、複数の会場の中でも他に先がけ4月27日より公開。入り口では漫画家・手塚治虫の「鉄腕アトム」のデジタル映像がイベントを代表する案内役として出迎える。
行列待ちができていた「ドローンデリバリー」は実際にドローンを操作し荷物を目標地点に投下する。ドローンの位置を低くしすぎるとローターの風が床にあたり荷物が揺れるため、適切な高度を保たねばならない。東京都の担当者によると特に子どもの人気が高い展示だ。
子どもが乗り込んで操縦体験できるロボット「キッズウォーカー・サイクロプス」も注目を浴びた。産業機械メーカーの榊原機械(群馬県榛東村)が従業員教育の一環として開発するアミューズメント機器。海外からの家族連れも体験し「クール(素晴らしい)」と感想を述べていた。
アニメに登場するようなロボット「自動車変形ロボット ファイバリオン」も多くの人に足を止めさせた。ロボットメーカーのBRAVE ROBOTICS(東京都千代田区)の製品で、専用のグローブをつけると離れた場所からロボットの手を動かせる。グローブにロボットの腕が連動する仕組みは、宇宙空間の作業などに応用が期待できる。
会場の外では、記念品として1人1枚のシールと引き換えに子どもらが「作ってみたい未来の発明品」を寄せ書きしていた。担当者によると、1日200枚以上シールを引き渡す日もあるという。
イベントは26日まで開催。シンボルプロムナード公園、海の森、有明アリーナ(いずれも江東区)などに順次展示を拡大する。(電波新聞/電波新聞デジタルで後日詳報します)