2024.05.07 ノジマ、3月期連結は増収減益

 ノジマの2024年3月期連結決算は、キャリアショップ事業が拡大し全体で前期比21.6%増収となったものの、家電やインターネットの収益が悪化し営業利益は同9.0%減、経常利益は同9.1%減、最終利益は同14.3%減となった。

 事業別にはキャリアショップ運営事業が堅調に推移した。携帯電話販売代理店のコネクシオをグループ化したことが奏功し同47.9%増収となり、経常利益も同36.7%増だった。

 デジタル家電専門店運営事業は猛暑によりエアコンが好調に推移したものの携帯電話が買い替えサイクルの長期化などもあり苦戦。売り上げは横ばいを維持したものの経常利益は同22.6%減だった。インターネット事業は、ブロードバンド会員数が0.9万件純増したが通販のセシールが苦戦し減収減益。海外は店舗開閉店や改装などで同35.0%増収だったが、販管費がかさみ赤字に転落した。

 今期連結業績は市場環境に不透明さがあるが、各事業領域で顧客対応力を上げ、増収増益を目指す。7日会見した幡野裕明執行役財務経理部長は「各事業で収益改善をしていく」と述べた。