NTTデータグループの2024年3月期連結決算は、堅調なデジタルトランスフォーメーション（DX）の需要を追い風に増収、営業増益となった。グローバル通信事業を手がけるNTTリミテッドを連結対象に加えた効果に加えて、大型案件の獲得も寄与した。

　売上高は、日本セグメントは中央府省向け案件や金融向けが伸び、海外は欧州が好調に推移。為替の影響もプラスに働き、前期比25.1％の大幅増収となった。

　営業利益は、海外事業の統合費用や事業構造改革費用の増加が重荷となったが、事業規模拡大による増収効果などで増益を確保した。

　一方、純利益は、成長が見込まれるデータセンターへの投資拡大による有利子負債の増加と金利上昇により減益だった。

　今期の業績予想は大型案件の反動減はあるものの、各分野の事業拡大などにより増収増益を見込む。