2024.05.09 ニチコン、3月期連結は減収増益 NECST事業は好調

 ニチコンの2024年3月期連結決算は、減収ながら純利益が前々期の過去最高を更新。営業利益、経常利益は減益だった。期初計画達成率は売上高97.7%、営業利益86.5%、経常利益105.6%、純利益100.6%。

 森克彦社長は「コンデンサ事業がアルミ電解の自動車顧客の下期の在庫調整や中華圏、ASEAN、北米の産機、エアコンのインバーター関連機器の在庫調整、フィルムの大手xEVの生産調整などで減収大幅減益。NECST事業は家庭用蓄電システム、V2Hシステム、急速充電器の増収により大幅な増収だった」と説明した。

 今期は「アルミ電解の在庫調整が当面続くが、フィルムが前期並みに推移。NECST事業は家庭用蓄電池システム、V2Hシステム、急速充電器の拡販でさらなる成長を目指す」(森社長)と売上高は前々期の過去最高を更新し、純利益は2期連続の過去最高更新を見込む。設備投資は前期比42億円減の120億円を計画。