2024.05.14 大真空、3月期連結は増収減益
大真空の2024年3月期連結決算は増収減益だった。
通信向けが中国、台湾を中心に、車載向けはワールドワイドに需要が増え産機向けの需要減をカバーし売り上げを押し上げた。利益は為替差益13億円、投資有価証券売却益約10億円のプラス要因はあったものの、2019年下期からの価格是正がピークアウトし、水晶発振器を中心とした値下がりなどが利益を大きく押し下げた。
今期通期は、産機向けが厳しい市況が続くとみているが、通信、車載、民生向けの需要回復で増収を予想。利益は減価償却費、人件費増などの固定費の増加が押し下げ要因となり全て減益を予想した。設備投資は総工費約64億円で8月竣工(しゅんこう)予定の本社工場(敷地面積1万2000平方メートル、延べ床面積約9700平方メートルの5階建て)を含め前期比倍増の73億円を計画。
26年度売上高530億円、営業利益55億円、ROE8%以上、ROIC4.5%以上の財務目標を掲げた新中期3カ年経営計画を発表した。3カ年累計で150億円の設備投資を予定。