2024.07.03 「リモコン売れると本番」 暑さ本格化でエアコン商戦活況 ヨドバシでは単価高めの傾向

主要メーカーに対応するエアコンの汎用リモコンの売れ行きが商戦本番のバロメーター

 汎用リモコンが売れるとエアコン商戦は本番に――。公務員のボーナスが支給され、暑さがさらに厳しくなる中、ヨドバシカメラ新宿西口本店(東京都新宿区)では、さまざまなエアコンに対応する汎用リモコンが売れ始めた。

 汎用リモコンは、夏本番を目前に控えた“商戦入り口”に売れる傾向がある。エアコンの電源を入れようとしてリモコンの故障に気づき、慌てて購入する客が毎年、一定層いるからだ。同店では今年、汎用リモコンの売れ行きから、例年より早いエアコン需要の動きを実感している。

 家電コンシェルジェチームのプロダクト・スペシャリスト、吉留大介グループリーダーは「エアコンを使い始めるこの時期に(汎用リモコンは)多く売れる」と話し、エアコン商戦本格化の指標になっているとする。

 吉留グループリーダーは「ここ数年、5~8月のエアコン販売台数は横ばい」とするが、買い替えが早めに動く年は単価アップが期待できるとし、「今年は単価が高めの傾向だ」と説明する。

 リビング用は14~18畳、20畳が売れ筋。設置予定の部屋よりも大型エアコンを勧めることで、省エネ性や快適性に配慮している。

 吉留グループリーダーは「エアコンは提案方法によって販売結果が大きく変わる。売り場にはキャリアを積んだスタッフを配置している」とし、接客体制を強化するために、8月頃までエアコン販売ができるスタッフを集めてチームを作って対応する。

 提案の際は、購入しても取り付けできない事態を避けるため、エアコンの配管方法や専用電源があるかどうかなど、設置環境をヒアリングしながら商談を進める。きめ細かな対応が同店の強みだ。