2020.06.01 【電波の日特集】簡易・特定小電力無線が増加ネットやLTE対応製品登場
業務用無線機のIoT版である、IPネットワーク上で利用できるトランシーバも登場した。無線LANを利用するため無線トランシーバでは電波の届かない別の階や、部屋でもLAN環境を通じて通話ができ、電波の届かない遠隔拠点とも通信できる点が好評。
携帯電話網を使って日本中と通話ができる製品も登場した。トランシーバならではの同報性と、送信ボタン操作だけで送話できる速報性を携帯電話網で実現した製品。通信拡張ユニットを導入すると特定小電力トランシーバとも相互に通話できるため、採用する企業が増えている。
4G LTEを使って日本中と通話ができる製品も注目を集めている。トランシーバならではの同報性と、送信ボタン操作だけで送話できる速報性を携帯電話網で実現した製品。通信拡張ユニットを導入すると、特定小電力トランシーバとも相互に通話できる。
アイコムは、簡易無線とIP無線機を融合させた〝IP700〟や「世界中と同報通信できる衛星無線機」の〝IC-SAT100〟を開発した。
広がる利活用
以前から利用されていた工事現場やパチンコパーラーなどのほかには、飲食店、娯楽施設、ホテル、大型ショッピングモールなどに導入されるようになった。
トランシーバ本体や専用イヤホンが小型化され、見る人に違和感を持たせない洗練されたデザインの製品が増えていることも需要を押し上げている。
専門店では、企業や自治体などに安全・安心のコミュニケーションインフラとして申請手続きの支援なども行い、積極的に拡販している簡易無線レンタルに注力する店も増えた。
簡易無線や特定小電力無線機は仕事にもレジャーにも使える。無線従事者のライセンスが不要で、通信が楽しめる「ライセンスフリー無線」がひそかなブーム。無線機市場の拡大が期待される。