2024.07.12 【電子部品技術総合特集】30年にけん引役となるマーケット 次世代自動車、AI・IoT関連…
主要電子部品メーカー各社に、「6年後の2030年に電子部品業界の新たなけん引役になっていると予想される新規マーケット」(複数回答)についてアンケート調査を行った。回答25社で集計したところ、最も多かったのは「次世代自動車」の95ポイント。以下、「AI・IoT関連」「ロボット」「医療機器/ヘルスケア」「新エネルギー関連」の順だった。
次世代自動車は、今後の電子部品市場の成長を支える最重要市場として多くのメーカーが認識し、中長期視点でのR&Dを強化している。
AI・IoT関連は、特に生成AI(人工知能)の想定を上回る広がりが、AIサーバー/データセンター市場の急激な成長と技術革新を促進していくことが予想され、各社の注目度が急速に増している。
ロボットは、利便性や快適性の向上、少子高齢化対策、働き方改革推進などを支える重要製品として、産業用ロボット、非産業ロボット(サービスロボット)共に高い成長が見込まれる。
医療/ヘルスケアも、IT・エレクトロニクス技術との融合により、さまざまな技術革新が予想されている。新エネルギー関連も、脱炭素ニーズが強まる中で次世代の技術開発が活発化していくことが予想される。
このほか、VR/AR関連、次世代通信、宇宙関連など、多様な分野が中長期の重点分野に挙げられた。