2024.07.24 【TECHNO-FRONTIER特集】ポニー電機 パワエレ機器の高い技術力訴求
制御ソフトの入った基板(左)とリアクトルを合わせセット提案
ポニー電機は、高周波トランス、リアクトル、電源トランス、各種コイルの設計・製造を行うトランスの専門メーカー。各種パワーエレクトロニクス(パワエレ)回路の受託開発も行っており、多様な開発ニーズに対応する。
今回のテクノフロンティアでは、パワーエレクトロニクス技術展に出展する。トランスに関する高い技術力とパワエレ機器の受託開発を通じて培った開発力をアピールする。
同社はこのほど、パワエレ機器の「制御ソフトの入った制御基板」とその「トランスやリアクトル」をセットで販売を始めた。
インバーターやバッテリー充放電器であるパワエレ機器は、制御ソフトとリアクトルはカスタムの場合が多い。両製品をセットで販売することで、顧客が容易にパワエレ機器の製品化ができるようにする。
同社はこれまで、400件以上のパワエレ機器の受託開発を行っており、パワエレ機器の制御ソフトを作ることも可能。また創業時よりリアクトルやトランスを量産しており、組み合わせて顧客に提案することで、顧客が容易に製品化できることを目指す。PFCコンバーター、正弦波インバーター、系統連係インバーター、DC-DCコンバーター、パワーコンディショナーなどに対応しており、さまざまなパワエレ機器の開発が可能である。
同社は15年のパワエレ機器の開発経験があり、この技術を生かしてカスタムパワエレ機器への部品供給を行っている。量産実績では、100kW双方向インバーターを1セットロットから、2kWのPFCコンバーターを100セット程度など、電力容量幅は広く、製造ロット幅も広く取り扱う。
そのほか、パワエレの「遠隔操作型の共同研究開発評価事業」にも取り組んでいる。