2024.07.24 【TECHNO-FRONTIER特集】ニチコン 各種アルミ電解コンなど品ぞろえ

リード線形アルミ電解コンデンサー「UBRシリーズ」

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 ニチコンは、自動車やAI(人工知能)サーバーなどのDX関連、IoTや通信基地局を含めた情報通信などの成長市場に重点を置いて製品を開発。小型化、高容量化、低ESR化、高温度化などの技術ニーズに対応した高信頼性の各種アルミ電解コンデンサーやフィルムコンデンサーを取りそろえている。

 導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサーは、自動車やAIサーバー、通信基地局などで需要が拡大している。125度4000時間保証の「GYEシリーズ」に加えて、高容量化した「GYFシリーズ」にも、それぞれ16V、50V、63Vの定格を追加。「GYCシリーズ」から定格リプル電流値を上げた「GXCシリーズ」も開発し、4月に量産を開始した。

 導電性高分子アルミ固体電解コンデンサーは、業界初のリプル電流重畳の耐久性を保証したラインアップを展開。定格電圧2.5~6.3Vをカバーする125度2000時間保証の「PCWシリーズ」に、新しいサイズを追加し、定格静電容量を390μFから1800μFまで拡大した。5月に量産を開始した。

 125度4000時間保証の「PCRシリーズ」と135度4000時間保証の「PCHシリーズ」には、φ10×16Lサイズを追加し、10月から量産を始める。

 リード線形アルミ電解コンデンサーは、通信基地局用電源で必要とされる高温で長寿命に対応する125度5000時間保証の「UBRシリーズ」を開発。現行の「UBTシリーズ」と比較して2.5倍の長寿命化を図った。

 チップ形アルミ電解コンデンサーは、高容量の面実装製品で105度5000時間保証の「UCKシリーズ」を昨年10月から市場投入。現行の「UCMシリーズ」と比べて最大20.9%の静電容量の増加を実現した。