2024.07.23 ニデック決算 増収増益 四半期連結会計期間の売上高・営業利益は過去最高

 ニデックが23日に発表した25年3月期第1四半期(24年4~6月)連結決算は、売上高前年同期比14.8%増の6481億6600万円、営業利益同0.1%増の602億5900万円、税引前利益同8.7%減の786億300万円、四半期純利益同12.5%減の560億4400万円だった。四半期連結会計期間の売上高・営業利益は過去最高を更新した。

 売上は精密小型モーターではニアライン用途を中心にHDD用モーターが回復するなどして拡大。営業利益は、精密小型モーターで収益性の高い事業ポートフォリオへの転換、ニデックPSAイーモーターズの連結子会社化に伴う段階取得に係る差益の計上などで増えた。税引前四半期利益は、為替差益約150億円の影響を受けた。

 第2四半期累計、通期の連結業績予想は、売上、利益各項目ともに上方修正した。

 岸田光哉社長は「中長期の目標として30年度に売上高10兆円としていたが、AI関連事業、身の回りからインフラ、エネルギーなど5つの事業領域で成長を目指すと共に売上高3兆円の新規M&Aを目指す。インドでは15拠点目の工場も建設中」と語った。