2024.07.30 村田製作所、4~6月連結は増収増益 コンデンサーなど堅調
村田製作所の2025年3月期第1四半期(24年4~6月)連結決算は増収増益。コネクティビティーモジュールがスマートフォンやパソコン向けで減少したもののコンデンサーがコンピューターやモビリティー向けで増加。利益は円安効果や操業度の回復などで大きく伸びた。
売上高のセグメント別実績では、コンデンサーが積層セラミックコンデンサーでコンピューターやモビリティー向けで増加。インダクター・EMIフィルターはインダクターがスマホ向けなどで増加。高周波・通信は高周波モジュールなどがスマホ向けで増加した。
利益面では合理化効果110億円、操業度益150億円、為替変動210億円などのプラス効果。「第1四半期は売り上げが想定値より上振れていたが、利益は想定値に届かなかった」(南出雅範専務執行役員)。
通期連結業績予想は前回の発表数値を据え置いた。今後の見通しについては「為替の変動が激しく見通しにくいものがある。また、AIサーバ向けなどは上昇しているが、中国向けのスマホなど見極める必要がある」(中島規巨社長)という。
今年度が最終年度となる中期方針は、売上高2兆円、営業利益率20%以上の目標値に乖離(かいり)があるとし、11月に再度発表する予定。「残課題を克服するものを組み込み計画する」(中島社長)という。