2024.08.02 【IoT家電特集】パナソニック、「つながる」顧客1000万めざす 購入後の満足度向上へ 幅広い製品で安心・利便性提供

「新・AI快適おまかせ機能」搭載のエオリアが、快適な温度を自動で設定

 パナソニックは家電がつながることで、さまざまなサービスやサポートを顧客が享受でき、購入した後でも満足度を高め、安心して使い続けてもらう取り組みを加速している。

 同社では、既にIoT対応家電で22カテゴリーをそろえ、2023年度末時点で「つながる」顧客は約900万を数え、24年度末には1000万を目標に臨む。

 23年4月から始めているIoTに対応した家電の延長保証サービスは23年度末に対象機種が7カテゴリー約500品番に拡大した。

 同サービスは、購入したIoT対応家電を専用アプリにつなぎマイ家電登録(商品登録)して申し込みをすると、メーカー保証期間1年に加え、2年の延長保証を無料で適用し計3年間保証を受けられる。購入後でも家電を安心して長く使ってもらうための施策として、今後も順次拡大する。

 また、地域を限定してスタートしたIoT接続サポートは23年12月から大型家電の取り扱いも始めており、今後順次エリアを拡大していく。

 購入後の家電を使いこなす領域では、スマートフォンなどに家電の利用状況に応じて通知する機能を充実する。ドラム式洗濯乾燥機では新たに排水トラブルが起きる前に手入れ方法を紹介する通知をスマホに届ける。

 冷蔵庫の定期レポート(月次)も始めた。使用状況の定期診断結果の通知で、エコな使い方や便利な機能も紹介する。異常検知にも対応、一時的に冷蔵庫の温度上昇を検知すると対処方法を知らせ、日ごろの手入れを啓発する。

 5月からはエアコンクリーニング時期を知らせる機能も試験的に開始した。エアコン「エオリア」アプリへダイレクトに通知する。

 このほか、つながることでのさまざまな便利な使い方ができ、機能も進化している。エアコンのエオリア24年モデルLX/X/HXシリーズには、「新・AI快適おまかせ機能」を搭載。

 3年間3万件を超える体感アンケート・利用者操作履歴のデータから導いた「温度設定アルゴリズム」を掛け合わせ、快適な「おまかせ温度」をエアコンが自動設定し、より快適な自動運転を実現する。

 冷凍冷蔵庫の新製品CVタイプでは「冷蔵庫AIカメラ」を新搭載し、同社の「Live Pantry」アプリと連携し、外出先から冷蔵室・野菜室・冷凍室の庫内画像を確認でき、買い忘れやダブリ買いを減らす。

 また、業界で初めてカメラ画像からAIが野菜を自動認識し、日持ち目安に応じて先に消費した方がいい野菜と、その野菜のレシピ提案機能を搭載。

 同社では幅広い製品で、つながることでの安心や利便性を提供し、今後もさらなる機能充実を目指す。