2024.08.01 JVCケンウッド、4~6月連結は無線好調で増収
JVCケンウッドの2025年3月期第1四半期(24年4~6月)連結決算は、米国での無線システムが引き続き好調に推移するとともに海外の自動車向けOEM(相手先ブランドによる生産)が好調で前年同期比2.5%増収となった。本業のもうけを示す事業利益は全分野で増益となり、営業利益以下の各利益も全て増益だった。
自動車分野は、テレマティクスサービスの減少や円安の悪影響があったが海外OEMが好調でマイナス分を吸収し増収増益となった。
無線などのセーフティ&セキュリティ分野は北米の無線システムが好調で増収増益に。無線システムの事業利益は四半期では経営統合以降の最高益となった。
エンターテインメント分野は、エンタメが苦戦したがメディア領域で業務用カメラの構造改革の効果が出て減収増益だった。
通期連結業績見通しは変更しない。会見した宮本昌俊代表取締役専務執行役員最高財務責任者(CFO)は「無線が好調で全社では期初の想定よりも良い推移で動いた」と振り返り、「第2四半期以降も無線は好調な予想だが、中国など不透明なため予想は据え置く」と見通しを示した。