2024.08.02 オムロン、4~6月連結は営業減益 制御機器事業など低調で

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 オムロンの2025年3月期第1四半期(24年4~6月)連結決算は減収で営業減益。売上高は社会システム事業が前年を大きく上回ったものの、制御機器事業や電子部品事業がグローバルで設備投資需要が低調に推移したことなどによる減少が影響した。営業利益は売上高減少が影響。人員数最適化に伴う構造改革費用として196億円を計上した。

 制御機器事業は、日本の半導体関連投資や中国における太陽光発電関連投資の需要停滞が継続するなど、グローバルで低調に推移。また、販売代理店の在庫調整の影響を受け減収減益。電子部品事業は、顧客の投資抑制や生産活動が停滞したことで低調に推移。自動車業界向け部品の需要は、グローバルでおおむね前四半期から横ばいで推移したものの減収減益となった。

 ヘルスケア事業は、欧州などの一部地域で主力製品である血圧計の需要が好調に推移し、円安による為替影響もあり、売上高は前年同期比で横ばい。社会システム事業は、産業・商業領域でのカーボンニュートラルに向けた投資需要が堅調に推移。駅務システム事業は、設備投資需要が継続した。

 通期連結業績予想は前回発表した数値を据え置いた。第1四半期の全社業績は想定通り進捗(しんちょく)し、第2四半期も総じて期初想定通りの見通し。第3四半期で緩やかに回復し、第4四半期で半導体の回復を見込む。「海外人員削減は6月末時点で1055人。第2四半期から効果が出る予定」(竹田誠治執行役員専務CFO)。