2024.08.05 タムラ製作所、4~6月連結は利益が大幅増

 タムラ製作所の2025年3月期第1四半期(24年4~6月)連結決算は、売上高が前年同期からほぼ横ばいだが、営業利益、経常利益、純利益は大幅に伸びた。

 電子化学実装関連事業を中心にした売り上げ構成の改善に加え、円安効果があった。

 電子化学実装関連事業は売上高が前年同期比6.5%増、セグメント利益は同80.1%増。車載用ソルダーペーストが堅調で、スマートフォン向けフレキシブル基板用ソルダーレジストの需要は大幅に回復した。円安も売り上げ、利益に寄与した。

 電子部品関連事業は売上高が同5.8%減、セグメント利益はほぼ横ばい。中国市場の減速などを背景に主要顧客の在庫調整の影響が続き、電動工具向けチャージャー、エアコン用リアクター、産業機械向けトランス・リアクターが低調だった。米国のデータセンター向け大型トランス・リアクターの需要は堅調。

 通期連結業績予想は据え置いた。