2024.08.09 岡谷電機、4~6月連結は大幅減収

 岡谷電機産業の2025年3月期第1四半期(24年4~6月)連結決算は大幅減収で、営業損益、経常損益、純損益は赤字に転じた。

 主要顧客の在庫調整の長期化で受注回復が想定より遅れ、空調機器、産業機器向け売り上げが大きく減少。地域別では特に中国経済低迷の影響で同国市場の売り上げ減少が続いた。原材料の調達コスト増加も影響した。

 セグメント別売上高は、コンデンサ製品が前年同期比55%減、ノイズ・サージ対策製品は同54%減、表示・照明製品は同5%増、センサ製品は同52%減。

 通期連結業績は売上高を年度当初の予想に比べ17.9%下方修正した。営業損益、経常損益は従来の3億円の黒字から6億円の赤字に、純損益は2億1000万円の黒字から6億9000万円の赤字に修正した。現状の受注回復状況から7~9月期も売上高の急速な回復は困難。下期は受注が回復基調に入るが、当初予想に及ばない見込み。