2024.08.09 JDI、4~6月連結は増収・営業赤字縮小

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 ジャパンディスプレイ(JDI)の2025年3月期第1四半期(24年4~6月)連結決算は増収。営業損失は改善し、ほぼ半減した。

 スコット・キャロン代表執行役会長最高経営責任者(CEO)はオンライン説明会で「黒字転換に向けて着実に事業推進している」と述べた。

 中核(コア)事業のうち車載向けは前年同期比15.5%増。新製品を含む需要増と円安が寄与した。キャロンCEOは引き合いの急増に触れ、中国や台湾の地政学的リスクにより日本の生産拠点に追い風もあるとした。

 スマートウオッチ・仮想現実(VR)向けは同3.6%増。スマートウオッチ向け有機ELが伸び、VR向けの需要減を補った。非中核(ノンコア)事業のスマートフォン向け液晶は撤退が進み同26.9%減。

 損益面では製品ミックス改善、固定費削減、在庫効率化が寄与した。通期連結業績予想は据え置いた。