2024.08.14 サンケン電気、4~6月連結は減収・赤字転落

 サンケン電気の2025年3月期第1四半期(24年4~6月)連結決算は減収で、営業損益、経常損益、純損益は赤字に転じた。

 売上高を市場別にみると、自動車向けは前年同期比10.5%減。環境、安全機能への展開は進んだが、サプライチェーンの在庫調整が影響した。白物家電向けは同1.9%減。中国の消費低迷長期化と顧客の在庫調整局面が影響した。産業機器、民生他向けは同44.6%減。海外で産業機器のサプライチェーンの在庫調整が続いた。前期に連結子会社が行った買収で借り入れを実施したため、営業外費用として支払利息を計上した。

 期初に発表した通期連結業績予想は7月に取り下げ済み。センサー・パワー半導体などを手掛ける連結子会社、米アレグロ・マイクロシステムズの株式を一部売却し、持分法適用関連会社にする影響を精査し、完了次第新たな予想を発表する。売却に伴う手取り金の見込み額は1200億円。