2024.09.18 【INTERMEASURE 2024特集】共和電業 ポータブル車両重量計デモなど 機械遺産認定のひずみゲージ展示
赤いフェルトの付いたひずみゲージK-1型
共和電業は、ひずみゲージをコアスキルとした応力計測のリーディングカンパニー。今年で創業75年を迎え、経験と技術に裏打ちされた各種製品・サービスを通じて、ものづくりにおける多種多様な課題解決に貢献する。
ひずみゲージは、加えられた力に応じて発生する機械的な微小変形である「ひずみ」を電気信号として検出する。実験研究分野をはじめ、自動車、航空・宇宙、鉄道、土木・建築、エネルギーなど多方面で使用されている。
同社はひずみゲージを日本で最初(1951年)に商品化。ひずみゲージと各種センサー、測定器、ソフトウエア、これらを組み合わせたシステムなど、計測の「入り口(データ計測)から出口(データ解析)」まで一貫対応できる品ぞろえを誇る。
今回の展示会では、75年間の歴史を振り返りながらも、パートナーが実現したい安心で持続可能な未来をともに描く取り組みを紹介する。まず1951年に販売を開始した日本初となるひずみゲージの国産商品「K-1型」が、歴史に残る機械技術を保存し、文化的遺産として次世代に伝えることを目的とした日本機械学会の機械遺産に認定されたことに伴い実物を展示する。
当時、輸入した米国製のひずみゲージが1枚1000円以上したものを同86円の低価格で販売したことから、日本でひずみゲージを活用した製品開発に大きく貢献した。
製品展示は次の二つをメインで紹介する。一つは約30年ぶりにリニューアルしたポータブル車両重量計を用いてデモ計測を行う。もう一つは現在開発中の遠隔計測ソリューションシステムについて情報提供する。
「工業計器」エリアでは、大型設備の制御から小型の装置やセンサーの状態確認に至るまで、さまざまな計測事例を映像とともに紹介する。
最後に「パートナーとともに描く未来」と題して、風力発電や人間工学、宇宙産業に至るまで、これからの時代に応えるイノベーションをパートナーとともに実現していく姿を紹介する。