2024.09.24 【九州・山口産業特集】理研計器 ポータブル型マルチ毒性ガス検知器「SC-9000」、3種を同時検知

ポータブル型マルチ毒性ガス検知器「SC-9000」

 産業用ガス検知警報機器メーカーとして労働者の安全を守る理研計器は、九州地区で福岡、熊本、大分に営業所を構え、顧客対応を進めている。

 ポータブル型マルチ毒性ガス検知器「SC-9000」は「現場で最も役立つガス検知器」を目指して開発した。半導体工場などで使用される毒性ガスを1台で最大3種類まで同時に検知できるのが特長。検知対象はアンモニア、フッ化水素、塩素、塩化水素など9種類。センサー保証期間は最大3年。

 ブルートゥース通信機能を搭載し、専用アプリを介してスマートフォンやタブレットなどの端末に測定結果を記録できる。記録したデータはメールで送信できる。また、ワンタッチで測定データを保存するスナップログボタン、警報時メール送信機能も搭載。警報点はユーザーが任意に設定できる。

 SC-9000は従来機種よりも小型。幅158×高さ85×奥行き132ミリメートルで重さは約1.1キログラム。充電やパソコンとの通信のために規格「USB Type-C」を採用している。

 防爆性能が高い本質安全防爆構造。防じん・防水(保護等級はIP66/68相当)を施し、1.5メートルの落下試験もクリアした。

 電源は充電池と乾電池の二つの仕様がある。連続使用時間は充電池仕様で約60時間。1日8時間使用では充電が1週間不要となる。

 一方、ポータブル型ガスリーク検知器「SP-230シリーズ」は従来機種に堅ろう性と使いやすさを加えたもの。保護等級はIP67相当で、落下試験は2メートルをクリアしている。表示機能を進化させ、暗所での視認性が向上した。ワンプッシュ・片手操作でLEDライト切り替え、ブザーボタン、警報点切り替えなど多くの機能にアクセスでき、操作性も向上させている。

 同シリーズの寸法は幅41×高さ186×奥行き38ミリメートル。検知対象に応じて毒性ガス、燻蒸(くんじょう)ガス、水素ガス、フロンガスの四つの仕様をラインアップ。毒性ガス仕様の読み替え対応ガスは従来機種よりも10種類多く、50種類に拡大している。